いくつもの国に占領されたマレーシアの歴史が垣間見えるマラッカの町

こんにちは!
常夏のマレーシアからMoppeppe3です!

今回はマレーシアの古都、マラッカの町について。

今月(2月)初め 、春節(旧正月)の一週間の休みがあり、
夫と15歳になったばかりの二女と3人で
首都クアラルンプールから150Kmほど南にある
マラッカという町に一泊旅行をしました。

アジアの地域地図 by ねむき
マレーシア地図 赤 ナロンエース
from illust AC(いずれも)

元々のこの旅行の目的は
夫が人に会うためだったので、
私は娘と一緒に別行動。

考えてみると二女と二人の旅行なんて初めて。
二人で思いっきり楽しみました。

 

マレーシアでも最も古い町で、
世界遺産になっているところもある
マラッカ。

学校の地理の時間に「世界で一番忙しい海峡」
【マラッカ海峡】というのを
聞いたことがあるかもしれません。

その海峡の名前は
このマラッカから来ています。

英語では”Straight of Malacca”

また、マラッカと言えば、
マレーシアで穫れるパームシュガーを
一般的に”Gula Melaka”、
マラッカ砂糖と呼んでいます。

(参考:ダイエット、血糖値コントロールをしている人に嬉しいマレーシアのお砂糖の話 )

パームシュガーはGI(グリセミックインデクス)値が
30くらいと他の糖類に比べ低め。

血糖値コントロールしたい人が
甘味料として使うのに良いと言われ、
需要が高まっています。


マラッカ砂糖(パームシュガー)  Image by Moppeppe3

マレーシアには13の州があり、
ほとんどの州には
スルタンと呼ばれる王様がいますが、
マラッカ州は、王様がいません。

他、ペナン州、マレーシアでも東側の
ボルネオ島にあるコタキナバル市が州都のサバ州と
クチン市が州都のサラワク州にも王様がいません。

マレーシアの国家元首は5年に一度、
それぞれの州の王様が集まって選挙を行い、
交代で就任するんだそう。

現在のマレーシアの国家元首は
2019年1月から就任している
マレー半島の東海岸にあるパハン州の王様です。

 

マラッカの話に戻りますが、
行ったその日は久しぶりの青空。


マラッカの青い空     Image by Moppeppe3

旧正月の休みということでしたが、
やはりこのご時世、
人出はあまり多くはありませんでした。

 

マラッカには数多くの歴史的建造物があり、
世界遺産に指定されているものもあります。

博物館だったり、教会跡だったり。

古い建物を使用した現役の学校もあります。


歴史的建造物を使った現役の小学校     Image by Moppeppe3

古い学校の教室の中では
どんなことを感じながら子供たちは
勉強しているのでしょう?

マラッカの古い建物の中で
もっとも有名なものとしては、
聖パウロ教会(St.Paul’s Church)


マラッカ聖パウロ教会(奥)Image by Moppeppe3

1521年に建てられました。

教会というと、天井にステンドグラスが張り巡らされ、
入り口から入って正面に聖壇があります。

しかしこの教会は、屋根がなく、
お祈りの場所がただ簡単に備えられているだけ。


聖パウロ教会内部 Image by Moppeppe3

 

この国がポルトガル、オランダ、イギリス、日本、
そしてまたイギリスと次々に様々な国に
侵略を繰り返されてきた歴史が
このマラッカでの町で見ることができます。


聖パウロ教会からの眺望 Image by Moppeppe3

ただ、ちょっと寂しさを感じたことも。

マレーシアの中でもマラッカは
ペナン、クアラルンプールと同じくらい
世界に知られていて、
外国人観光客も絶えないところ。

 

ですが、このご時世で2020年の
最初のロックダウン以降
外国人観光客はほぼゼロ。

これまでも州と州の境界を
越えることを禁止するロックダウンが
繰り返され、国内旅行客すら激減で、
経営に行き詰った大型ホテルが
そのままの姿で残っていたり。

 

こういう事実もこの町の新しい歴史として
受け入れないといけないのでしょうけど。

 

15歳の娘がいつまで
「お母さん、お母さん」と笑いながら
手をつないで歩いてくれるのだろうか?と
成長の喜びと一抹の寂しさを感じながら
楽しいひと時を過ごしました。

高層ビルのそびえ立つきらびやかな都会の
クアラルンプールもいいですが、
遠い歴史が見える古い町並みの残るマラッカの町も
見ごたえ十分です。

 

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Moppeppe3

Moppeppe3

熊本県人吉市生まれ、熊本育ち。いつかは夫と日本に移住したいと思いつつ、マレーシア在住。大学生と高校生の娘のを持つ母親。 若いときに約一年間カナダに住み、帰国後は半導体の会社で、英文翻訳や技術研修の通訳をしていたもののその技術研修で来ていたマレーシア人エンジニアの一人と結婚、マレーシアに移住。その後、夫の転勤で、家族でアメリカ合衆国テキサス州とアラブ首長国連邦ドバイ首長国を放浪(?)しながら異文化体験を楽しんできました。以前からインターネットで英文翻訳や英文添削(プルーフリーディング)の仕事をしてきましたが、子供たちの独立後の過ごし方について考えるようになり、これまでの経験をブログに書くことに興味を抱くようになりました。そのため現在ニューロ言語プログラミングとウェブライティングを学習中。趣味は、庭で野菜や果物を作ることとピアノ演奏とクラシック音楽鑑賞。現在ロックダウンに伴い、食料品の買い物をする機会を奪われ、家でパンを焼いたり、ネットショッピングで地元マレーシア産のリベリカ種の生豆のコーヒーを手に入れ、自家焙煎して飲むのを楽しんでいます。また、地元マレーシア産のカカオ豆を使ったチョコレートを扱うお店でショコラティエの修行経験も持つ50代。 

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