こんにちは、せこぴんです。
最近、パリのフレンチレストランでよく使われている食材の
一つにエディブルフラワーがあります。
前菜やデザートにカラフルな食用花が彩を添えています。
ずいぶん昔の話ですが、フランス人の友人が日本のスーパ一
で食用菊を見て「日本人は菊も食べるのか!」とびっくり
されたことがあります。
日本人は、昔から「桜餅」だったり、お刺身に載っている
枝付きの小さな紫色の花「穂紫蘇」などは馴染み深いです
よね。
見た目の可愛らしさはもちろん、食中毒予防の毒消しの
効用もあります。
でも、最近は日本でも食用に流通している花も種類が
増えた印象がありますね。
今日はその食用花について調べたことをお話します。
ヨーロッパでは、文献に残っている食用花の歴史は古く
ギリシャ・ローマ時代にはバラの花びらをオムレツに入れた
り、キンセンカの花をサラダに入れたという記述が残って
います。他にも、タンポポ、ゼラニウム、キャプシーヌ
(ナスタチウム)なども食されていましたが、その後の使用は
途絶える方向になりました。
今でもよく見かけるのはトゥールーズのヴァイオレット
という紫色の可愛らしい花の砂糖漬けや、ポピーの花の
シロップ、そして日本でも有名なカモミールのお茶などです。
ポピーの花のシロップは咳止めなどの効用がありますし、
カモミールティーはリラックス効果と消化を助ける効能が
知られていますよね。
ここで食用花って栄養的にはどうなの?という疑問が
湧いてきます。
食用花はその80%が水分ですが、花によっては特筆すべき
栄養素を含んでいるものもあります。
ビタミンAカロチンの含有量が多い花は、カレンデュラや
ナスタチウム、菜の花などがあります。
ビタミンCは、バラ、パンジー、スナップドラゴン、
カーネーションなどが代表的です。
ただし、食用花でこれらの栄養素を摂ろうとすると
大量に食べなければならないので、非効率的です。
それでも、ただの飾りとは思わずに食べないと勿体ない
ですよね。
エディブルフラワーの使い方
【賞味期限】
普通の生花と同じと考えてよいでしょう。
花の種類にもよりますが、だいたい5日程度です。
【保存方法】
冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいです。
もし乾燥してきたら、霧吹きで水をかけると鮮度が蘇ります。
【使い方】
緑色のサラダに花弁を散らして、色のコントラストを
楽しむのも良いですし、白いお皿に一輪、飾りに
おいてもインパクトがありますよ。
香の強い花もありますから、使う量は気をつけましょう。
逆に、香りを楽しむなら、たとえば花びらを一枚、
シャンパーニュに落として楽しむなども素敵ですね。
最後に、食用花はあくまでも食用として栽培されたものです。
花壇や空き地にある花は同じように見えても、毒性が
あるものもありますからくれぐれも食用として売られている
エディブルフラワーを使いましょう!
季節ごとに違ったエディブルフラワーで食卓に彩を
添えてみませんか。