スパイス(香辛料)について

 

みなさん、料理するときにスパイスはよく使いますか?

私は、スーパーに知らないスパイスがあると、取り合えず

買ってみて試してみることが多いです。

でも、小瓶とは言え全部使い切るスパイスは少なくて

賞味期限切れのスパイスもちらほら・・・

今日はスパイスについて調べてみました。

私の住むフランスで、薬効や美容効果もあると人気の

スパイスも紹介したいと思います。

 

【スパイスの歴史】

歴史の授業で習った記憶がある方も多いと思いますが

スパイス(香辛料)の代表である胡椒は、大航海時代に

保存食に必要な食材として珍重されていました。

香辛料は、肉類の腐敗を遅らせて保存ができるように

したり、腐敗臭を抑える目的で利用されていました。

香辛料はとても高価なもので、貴金属と同じくらいの

価値があったということです。

 

日本においては古事記に香辛料の記述が残って

います。

それは、ショウガや山椒の総称で、波士加美(はじかみ)

と呼ばれていました。

奈良の正倉院には、光明皇后が60種の薬物を東大寺に

献納した際の目録が残されています。この目録には外国から

の薬草類が多く記載され、胡椒やヒハツ、桂皮なども

記載されていました。

日本では、香辛料として食用になったというよりも

薬として利用されました。

日本は肉食の民族ではないし、日本独自の発酵調味料

も豊富なので、香辛料に頼ることは無かったのでしょう。

日本では薬味と言われる、ネギや海苔、大根おろし、ネギ

紫蘇、ショウガ、山椒、ミョウガなどがスパイスの代わり

として薬効と旨味の役割も果たしていますよね。

その中でも唐辛子はかなり普及し、日本独自のブレンド

を施した七味唐辛子や柚子胡椒などが登場しました。

 

大正時代になってカレーライスが普及し、カレーの味は

日本人に好まれるスパイスとして不動の地位なのは

言うまでもないですね。

 

では、美食の国フランスではスパイスはどのように

使われているのでしょう?

フランス料理で伝統的に最も使われるのは白・黒胡椒

と肉料理には欠かせない丁子(クローブ)あたりでしょうか。

丁子は肉や野菜の煮込み料理などの際に、玉ねぎに釘を

打つように差し込んでそのままお鍋にボトンっと入れます。

 

では、最近、その美容効果や薬効などで注目されている

スパイスはどのようなものがあるのでしょうか。

いくつかご紹介します。

 

●シナモン

防腐効果、抗ウィルス効果が認められており、風邪を

ひいた時などにお湯や紅茶に入れて飲んだりします。

身体を暖める効果はもちろんですが、抗酸化作用も

あるのでフランス人もよく使うスパイスです。

チョコレートやリンゴのスイーツを作るときにも

シナモンは欠かせないスパイスです。

 

●カルダモン

カルダモンは喉の痛みや充血を和らげると言われています。

口臭予防にも効果があります。また強壮剤としても知られて

います。

少量でも香りが楽しめますので、お茶にいれたり、または

アイスクリームに実を細かくすり潰してふりかけても

エキゾチックな味になりますよ。

 

●丁子(クローブ)

丁子は、強力な鎮痛剤としても知られています。

特に歯痛にはよく効くそうです。丁子を煎じて、それで

口をゆすぐと歯痛にはてきめんだと言われています。

また、丁子を煎じたものをシップにしたりすると、傷の

痛みにも効き、しかも治りが早くなるそうです。

丁子の抗酸化作用はシナモンよりも強力です。

食べすぎや飲みすぎなどで、消化が弱まっているときは

6~7個の丁子をお湯に入れて煎じて飲むとスッキリ

します。

丁子は肉料理だけではなく、リンゴを使ったデザート

などにもよく使われるスパイスです。

 

●コリアンダー

コリアンダーは生のハーブでもパクチーとして

エスニック料理には欠かせませんが、乾燥した種の

コリアンダーはフランスでもよく使われます。

コリアンダーは消化を助け、とくに腸の不調に効果が

あります。お茶に入れたりして服用すると、便秘や下痢、

腸内のガスの溜まりに効きます。抗バクテリア作用も

高いので、家庭に常備しておくと便利なスパイスの1つ

と言えます。

フランス料理ではスープや肉料理によく使われます。

 

●クミン

クミンはデトックス効果が大きいスパイスで、呼吸器の

トラブルや気管支喘息にも効果があります。

クミンはこちらでは良く使われていて、パスタに練り込んで

あったり、パン、チーズなども「クミン入り」はよく

見かけます。

 

●ウコン

フランスでウコンというとあまりピンとこないかも

しれませんが、ウコンは健康に意識が高い人たちの

間では10数年前からブームでした。

ウコンはリウマチや関節の痛み、胃潰瘍、胃炎に効き

心臓や血管を丈夫にして血中コレステロールも低下させる

という優れた薬効があります。

またウコンにも超抗酸化作用があります。

ウコンは料理ではインド料理に使われるのはもちろん

ですが、マリナードの液にヨーグルトと共に入れたり

することが多いです。

 

他にもマスタード、ナツメグ、ショウガなどもフランス

では良く使われるスパイスです。

スパイスは、料理にアクセントを加えてくれるだけでなく

様々な嬉しい効果がありますから、上手に使って健康に

役立てたいですね。

 

 

 

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せこぴん

せこぴん

こんにちは!せこぴんです。これから第二の人生、どこにいても楽しく人生を満喫したい!わくわくしながら自分を成長させていきたいです。

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