どの家庭にも必ずある食材である『卵』ですが、
世界中で必ず食べられている共通の食材のような
気がします。
今回は、この『卵』について調べてみました。
●いつから卵は食べられているか?
エジプトの古文書によれば、紀元前1500年頃には、
すでに鶏が毎日産卵していたという記録が残っている
そうです。そして、古代エジプト人達が卵を食べていた
という記述が文献に書かれています。
紀元後2世紀には、卵の栄養が認識されており、古代
ローマ人達は、昼夜を問わず卵を多食していたそうです。
2世紀のギリシャの医者ガレノスは、卵は特に高齢者の
健康に欠かせない、と語っています。
中世期からルネッサンスの時代には、卵は王侯貴族の
食卓には必ず上がる食べ物になりました。
肉や魚、そしてチーズなどと同じように主要なタンパク源
として好まれて食べられていました。
病み上がりや産後の栄養補給には卵は必須の栄養源でした。
日本には約2000年前に朝鮮半島から鶏が渡ってきました。
しかし、そのころは卵を食べるには至らず、鶏は神様の
使いとあがめられ、卵は「禁断の実」という扱いであった
ようです。
卵が食べられるようになったのは、江戸時代に入ってから
ですが、まだまだ庶民の手には届かない貴重品でした。
●卵の栄養はたくさん!
言うまでもなく、卵はたんぱく質が豊富で、たまご1個に
6.4グラムほどのたんぱく質が含まれています。
これは、成人の一日の必要量の約13%を占めています。
その他にも、たまごに含まれる栄養素は多岐にわたります。
ビタミンA、ビタミンB2、B₆、B12、ビタミンD、
ビタミンE、葉酸、脂質、カルシウム、マグネシウム、リン
鉄、亜鉛などです。
卵が完全食品と言われる理由がわかりますよね。
実に、卵は食物繊維とビタミンC以外の全ての栄養素を
含んだ食品なのです。
たまごには人間の体内では作れない8種類の
必須アミノ酸全てがバランスよく含まれており、消化
吸収もとても良いのが特徴です。
たまごのたんぱく質はすぐにエネルギー源として働き
疲労回復や内臓の働きの活性化を助けます。
また、卵の卵黄部分に含まれるコリンという栄養素は
脳に吸収されやすいと言われています。
よって、脳を活性化し、老人性痴呆症の防止に効果が
あるとして注目されています。
このコリンは、全食品のなかで、最もたまごに多く
含まれているうえ、吸収のしやすさも飛びぬけて良い
そうです。
いつまでも若々しい脳を保つためにも毎日たまごを
食べるのはおススメです。
【たまごは一日何個まで?】
昭和の大女優、森光子さんは卵を一日に6個は必ず
召し上がっていたそうですが、天寿を全うされる
までお元気だったのは記憶に新しいところですよね。
一方で、昔からたまごとコレステロールの関係が
心配されていたことも事実です。
そもそも、たまごがコレステロールの代表のように
言われるようになったのは、約100年前にロシアでの
実験がきっかけだったそうです。
しかも、人体に与える影響を調べるのに、草食動物の
ウサギに食べさせて実験したというのですから、信頼性に
欠けていたと言わざるを得ません。
もちろん、ウサギの血中コレステロールは増加し、
たまご=コレステロールという印象が植え付けられて
しまったのです。
その後、同じ研究機関がこの実験の間違いを訂正して
発表したそうですが、人々に植え付けられたイメージは
変わらなかったそうです。
日本では、1981に塩に人体とコレステロールに関する
研究結果が発表されました。
健康な成人に1日5~10個の卵を5日間連続して食べさせる
というもので、その結果、一日10個食べた人でも血中
コレステロールの値は変化しなかったそうです。
最近でも、同様の実験が数多くされていますが、
コレステロール値にはまったく影響がないそうです。
逆に、卵黄に多く含まれるオレイン酸やレシチンが
「善玉コレステロール」の量を増加させるので、良質の
コレステロールを摂取することができます。
たまごは手軽で栄養価も高く、料理のバリエーション
も多いので家庭の主婦の強い味方です。
コレステロール過多になるという長年の誤解も払拭
されたので、ますます積極的に摂りたい食品ですね!
せこぴん
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