皆さんキャビアはお好きですか。
特別な機会に少量を食べるイメージの食材ですが、
それは世界のどの国でも同じだと思います。
金属のスプーンではキャビアの匂いが移って、味が
変わってしまうので、たいていは真珠貝の内面を加工
したスプーンで供され、一口ずつ味わって食べることが
多いですね。
キャビアは御存知のとおり、チョウザメの卵巣をほぐして
塩漬けにしたものです。
オードブルや、前菜や主菜のアクセントに飾られたりして
使われる高級食材です。
「ブラックゴールド」と呼ばれることもあり、最も希少で
人気のある品種ですと、1キロ当たり2000€~3000€
(25万円から36万円相当)もします。
このキャビアを生むチョウザメはいったいどういう魚
なのでしょう?
見た目はゴツゴツとした古代魚のような無骨な様相
ですよね。
はい、その通り、チョウザメは恐竜時代の最後の生存者
で、原始的な魚なのです。
淡水魚の中で最大のサイズのチョウザメ、ロシアの
ベルーガは大きさ8メートル、体重1.3トンにもなります。
ベルーガは最も効果なキャビアを生む種類で、かつては
イランのシャーが予約していたということです。
もう一つ有名なキャビアでセブルーガがありますが、
こちらはサイズがベルーガよりずっと小さめです。
1991年のURRS崩壊後、カスピ海や黒海でチョウザメの
密漁や乱獲が起こり、生産が大幅に減少しました。
1998年以降はチョウザメは絶滅危惧種に指定され、
国際貿易条約によって規制される商品となりました。
そこから始まったのがチョウザメの養殖です。
【キャビアの栄養】
オメガ3が豊富なキャビアですが、魚卵ですので
コレステロール(440mg / 100g)も高いのです。
心血管疾患のリスクがある場合は、食べ過ぎ
には注意ですね。
他にはタンパク質が豊富です。
キャビアは、タンパク質(26g/100g)を多く含みます。
また、ビタミンD、リンも豊富です。
【キャビアとウォッカ】
ワイン王国のフランスではキャビアには白ワインや
シャンパーニュを飲むことも多いのですが、やはり
一番合うお酒はウォッカでしょう。
塩分が強いキャビアはアルコール度数が40度以上もある
ウォッカを飲みやすくするんですね。
逆に、ウォッカには塩気の効いたものがよく合います。
ウォッカはワインのような余計な味がない、すなわち
癖がないということからキャビア本来の味を楽しむのに
適しています。
お互いがお互いを引き立て合う相性抜群の組み合わせです。
ウォッカは冷凍庫に入れてもアルコール度数が高いので
凍りませんから、ぜひ冷凍庫でしっかり冷やしましょう。
当然ショットグラスも冷凍庫へ。
冷たいウォッカとキャビアを口に運べば、うっとりと
する至福の時間になることは間違いないですね!
せこぴん
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