こんにちは、せこぴんです。
猛暑の夏も終わり、収穫の秋がやってきます。
色とりどりの果物や野菜が店先に並んでいる光景は、
見るだけでも元気をもらえます。
でも、秋と言えば、、そう、「新米」ですよね!
日本人が最も心待ちにしているのは、何はさておき
「新米」ではないでしょうか。
言うまでもなく、お米は日本人の主食です。
最近では、お米を食べる人が少なくなっているそうですが、
コンビニなどでは、おにぎりコーナーが充実しているし、
おにぎり専門店も多く見かけるようになりました。
やはり、おにぎりは日本人にとって一番歴史がある手軽な
ファストフードですよね。
湯気が立ち上がって艶々した、炊き立てのご飯は何よりの
ご馳走です。
現金なもので、普段はお米を作ってくださる農家の方々を
思う機会が少ないのですが、新米を研いでいるときは
「お米を作ってくださる農家の方、ありがとうございます」
と感謝の気持ちでいっぱいになります。
今回は、新米を頂く前にお米について調べてみました。
【日本のお米の歴史】
日本のお米の起源は、中国の福健米と言われています。
日本で栽培された時期は約3千年前で、縄文時代まで
さかのぼります。今の福井県で栽培されたということです。
3世紀には邪馬台国で稲作栽培を柱とする農業が完成され
米栽培を中心とする社会が出来上がりました。
米栽培を仕切る卑弥呼を想像すると楽しいですね。
この稲作栽培から、日本社会の基礎となる共同労働や
農村共同体ができあがりました。
稲作は気候の影響を強く受けるので、昔から、神々の
力で稲が作られると考えられてきました。
各地の神社では6月の田植えの時期になると、豊かな
収穫を祈るためのお祭りが神事として行われるように
なりました。
夏には虫や鳥が稲を荒らさないように、「虫送り」
「鳥追い」「風祭」「雨乞い」などの神事があります。
他にも、神社で行われる祭りは五穀豊穣の祈りの意味が
あることが多いのです。
また、お米にまつわる風習も多くあります。
たとえば、「ふり米」は人が死にそうになった時、米粒
を竹の筒に入れて枕元で振り、その音を聞かせて元気を
取り戻させようとするものです。
よく和菓子屋さんで見る「力餅」は、お米を食べることで
力がつくことから名づけられ、子供が生まれた時に炊く
「産の飯」、百日目には「お食い初め」、子供が生まれた
ときにはお米を背負わせたりします。
人が亡くなるときには「一杯飯」「枕飯」を炊きます。
このように、日本人は生まれてから死ぬまでお米と深い
関りを持っているのです。
【世界とお米】
世界ではお米はどのような位置づけなのでしょう?
アジア諸国では主食として食べられていますが、私が
住むフランスでは、野菜とか豆類などと同じような
扱いです。粘り気のないお米でライスサラダにしたり、
イタリアのリゾットに使われるお米でデザートの
リ・オレ(お米を牛乳で煮て甘くしたもの)にしたりして
食べられています。
最近は日本食ブームもあって、お寿司やおにぎりまで
売られるようになりました。
さて、お米は世界各地で栽培されていますが、収穫高が
一番なのはどこの国だと思いますか?
正解は中国です。次にインド、東南アジア、南アジアの国々
ブラジル、そして日本と続きます。
アジア以外の国では、アメリカ、イタリア、スペイン、
アフリカ、エジプト、オーストラリアなどがあります。
稲の種類は大きく分けて3種類あります。
●ジャポニカ米
日本、朝鮮半島、中国東北部、ヨーロッパの一部、
アメリカ、オーストラリアなどで栽培される。
短く丸くて炊くと粘り気と艶が出ます。
●インディカ米
中国の中南部、タイ、ベトナム、インド、マレーシア、
バングラデシュ、フィリピン、アメリカなどで主に
作られています。生産量が最も多いお米の種類です。
細長く、炊くとパサパサしています。インドカレーには
バスマティ米が良く合いますよね。こってりしたソース
や汁気のある料理に合わせるには、このタイプのお米の
ほうがお腹にもたれないのだと思います。
●ジャパニカ種
アメリカ、ブラジル、イタリア、スペイン、アフリカに
多いお米です。
幅広で大粒なのが特徴で、あっさりして粘り気があり
ます。
最近は炭水化物が敬遠されるダイエットなども流行している
ようですが、小麦をつかったパンなどと違って、お米は
アレルギーの心配もないし美容にも健康にも良いという
報告もあります。
もう一度、日本人の誇れる主食、お米を見直して秋の新米
を感謝して頂きましょう!
せこぴん
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