繭から生まれる紬は生きている

こんにちは!

Webライターの裕華です。

もうすぐ令和元年が終わります。

 

 

令和2年はどんな年になるのでしょう。

明るい話題がいっぱいの年になると

いいですね。

 

 

京都に住んでいると

着物姿の方を見かけるのは

他県に比べ多いように思います。

 

 

観光客の方も着物を着て

街を歩いている姿をよく見かけます。

 

 

数年前に着付けを習ってから、

日頃着る機会を

作って、着るようにしています。

 

 

出かけるときは、支度にあまり時間を

かけたくないので、楽に着られる素材、

そして場所を選ばないものを

着るようにはしています。

 

 

お友だちとランチとか、

展覧会、コンサートなど

格式ばったところでない場所が多いので、

好きな紬を着ます。

 

 

ところで紬ってご存じですか?

大島紬はとても有名なので、

たくさんの方はご存じかと思いますが、

紬にも種類がたくさんあって、

なんと18県に紬があるんです。

 

 

青森県

津軽こぎん刺

半年を雪に埋もれて暮らす津軽の女性が、

耐久力と防寒のために麻地に木綿糸で

精巧な幾何学模様を刺したのが始まりです。

 

 

岩手県

南部草木染

南部草木染紫根染は紫草の宿根を、

やや渋い赤紫色に染めることからこう呼ばれています

 

山形

紅花紬

紅花紬紅花は古くから織物が栄えている

置賜地方で盛んに染められるようになった

代表的な染料のひとつです。

 

 

 

福島県

からむし織

からむし織からむしは麻に似たイラクサ科の多年草で、

千年以上前に中国から伝わり、

その技術はひっそりと受け継がれてきました。

 

 

 

新潟県

小千谷縮

小千谷縮世界最高峰の夏素材です。

通気性に優れた麻織物で「湯もみ」によって生まれるシボが特徴です。

 

 

茨木県

本場結城紬

真綿から一本一本を手で紡ぎ、

綿糸で絣括りをし、

日本で一番古いとされるざり機で織り上げます。

手間暇かけたその風合いは温かく軽く丈夫です。

着るほどに艶と渋味が増す、女性最大の憧れの呉服。

 

 

石川県

牛首紬

牛首紬霊峰白山の麓の白峰村で

古くから織られてきた牛首紬は、

平家の落人伝説と共に伝えられてきた。

玉繭から紡いだ糸で、

力強く丹念に織られることから

「釘抜き紬」と異名を持つほど強靭で、

しかも風合いはしなやか。

 

 

 

東京都

黄八丈

黄八丈約千年前から、

天然素材で数十回繰り返して

染める古法を守り続けている。

“黄”(八丈刈安を灰汁で媒染)

“鳶”(マダミ)

“黒”(椎の木皮、泥染)の三色で

縞と格子が織り込まれ絣がないことが特徴の絹織物

 

 

長野県

飯田紬

飯田紬繭から丁寧に紡いだ糸を草木や藍で染め、

シンプルな無地、縞、絣柄に織り上げます。

草木の素朴な色と手織りの風合いが、静かな人気を呼んでいる。

 

 

岐阜県

郡上紬

郡上紬春繭本真綿の手紬糸を、

黄は刈安、黒は阿仙薬、紺は藍と、

水と空気の美しいこの地に育った

天然の植物だけで幾度も丁寧に染めます。

 

 

滋賀県

近江上布

鎌倉時代に京都の職人が移り住み、

その技法を伝えたといわれている近江上布は、

苧麻糸や手積みの大麻糸を櫛押捺染と型紙捺染によって

模様がつけられ「しぼつけ」という

近江独特の縮み加工を施ています。

 

 

三重県

松阪木綿

縦縞は地味で遠くから見ると無地に見える。

紺を基調に、他に細かい縞の繰り返した横縞があり、

格子に慣れ親しんでいた江戸っ子たちに、

粋でおしゃれだと大好評を得て全国に広まりました。

 

鳥取県

弓浜絣

弓浜絣天然藍で染めた木綿の風合いと、

熟練の技術によって手織で

定年に織り上げられる吉祥柄の絣が

素朴な魅了を出している。

 

 

島根県

出雲絣

手紡ぎの細い木綿糸で織り上げる出雲絣は、

肌触りがとてもよく、

しなやかで、すべすべとした風合いが静かな人気です。

 

 

福岡県

久留米絣

久留米絣丹念に織り込まれた絣模様と、

丁寧に染め上げられた藍色が醸し出す、

素朴で暖かな風合いが魅力の綿織物。

 

 

宮崎県

薩摩絣

薩摩絣洗練された木綿絣は、

琉球の久米島絣がその発祥と言われている。

鹿児島県

本場大島紬

本場大島紬締ばたと呼ばれル木製の手機で、

絹糸の防染したい部分を

直締め付けて織り込み、絣筵を作ります。

テーチ木のタンニン酸と泥に含まれる鉄分によって、

しっとりと深みのある色に染め上げ、

絣あわせをしながら手機で丁寧に織り上げる、

他に類を見ない人気の高い紬です。

 

沖縄県

読谷山花織

読谷山花織可憐な小花のような柄が

特徴の草木染真綿は、

紋織りで仕上げられている。

このように北は青森から

南は沖縄までその土地の風土に

合わせて織られてきた織物です。

 

 

 

 

皆さんは、どの紬がお気に召したでしょう?

やはり大島紬でしょうか?

 

 

好みはありますが、基本的には

西陣織のような煌びやかな織物ではなく

気取らないでオシャレを楽しんで

着ることが出来るものが多いように

思います。

 

 

 

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裕華

裕華

歴史の都、京都に生まれてからずーっと住んでいます。 学生時代は海外に憧れ、大学で語学を学びました。 現在は不動産会社で、事務員をしています。 時々、休みを取って趣味のダイビング旅行を楽しんでいます。 とってもアクティブなミドルエイジです。 一度しかない人生を楽しく過ごしたいと日夜努力を惜しみません。 同年代の皆様、素敵な人生を一緒に楽しみませんか?

繭から生まれる紬は生きている」への1件のフィードバック

  1. 佳澄 かすみ より:

    裕華さん、紬いいですね~♪来年こそ着物着ておでかけしたいです~。普段着用から~色々あって素敵ですね~サクサク~と着たいものです。

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