言葉の変換

人生たのしみ隊、
Webライターのマダム・ヒーヅルことひーちゃんです。

もう三月も七日になり、
普通だったら新しい生活、新しい何か、
希望に満ち溢れ、
世間は春らしいウキウキした気分に浸っているそんな頃ですが、

今年は、
今までの春とは随分様相を変えています。

さて今回は、
「言葉の変換」です。

私は、
知的障がい児の施設で保育士を少しの間ですがしていました。

知的障がい児は、
自分では制御できない部分を持っています。

力加減もコントロールが出来ない子どもも多くいます。

ですから、
子どもが悪気はなくても、
すごい力で体当たりしてくることもあります。

しかし、
支援員や児童指導員は、
子どもに何かすることは出来ません。

叩いたり、恫喝したり、
なんてことは出来ないわけです。

そんな中で、
どう子どもをより良い方向へ導くか。

それには、
言葉の力を借ります。

人間の脳は、
三層構造になっていて、

第一層は脳幹で生命を司る中枢、爬虫類脳ですね。

第二層に大脳辺縁系で感情を司る中枢、哺乳類脳です。

第三層は大脳皮質で理性を司る中枢で、人間脳です。

爬虫類脳は、
人間の三大欲求と言われる、
食欲、性欲、物欲に正直に反応します。

哺乳類脳は、
喜怒哀楽の感情部分に反応します。

人間脳は、
人間だけができること、
物事を論理的に組み立てたり、計画したり、
理性的に考えることが出来ます。

そこで、
知的障がい児は、
脳のある部分が一般の子どもより劣っているので、
どちらかというと、
爬虫類脳や哺乳類脳で反応する子どもが多いです。

なので、
支援員や指導員は、
その上を行かないと、
子どもを指導することは出来ないのです。

つまり、
人間脳で指導していくわけです。

その時に、
力づくというわけにはいかないので、
言葉の力を借りるわけです。

よく子どもに向かって言う言葉に、

「時間に遅れないように」
「廊下は走らないように」
「騒がないように」なんてこと言いませんか?

脳は、
否定形を理解出来ません。

例えば、
「ピンクの象を想像しないでください」
と言われた時に、
逆に頭の中にピンクの象をイメージしてしまいませんか?

「否定形で物事を考えると、それをより意識してしまい、
否定形で考えた行動をとってしまう」

とも言われています。

ですので、
その辺を考慮して肯定形で伝えます。

「時間に遅れないように」は、「10分前に着くように」
「廊下は走らないように」は、「廊下は歩いてね」
「騒がないように」は、「静かにしてね」

こんな感じで、肯定形に変換して使ってくださいね。

きっと、
伝えたいことが、今までよりぐっと伝わりやすくなりますよ。

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マダムヒーヅル

マダムヒーヅル

愛と光と癒やしの音楽家、 チャネラーとして延べ500人のお悩み解決、 スピリットコーチ歴3年 医療事務経験、障がい児施設での保育士経験と 様々な経歴を持ち、 実生活では、500年続く旧家の嫁、 今では姑の介護歴6年 心音(こと)ミュージックサロン主催の マダムヒーヅルです。 宜しくお願いします。

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